今回は、未経験からプログラマーになるための志望動機について、
「考え方、例」について解説していきます。
「未経験だけど、何書けばいいの?」となりますが、基本的な考え方は他の業種でも共通してくるかと思います。
いざ転職しようとなると志望動機なんてうまく思いつかないものです。
正直、待遇がよければどこでもイイんだけど、、となりがちです。
よくわかります。
私も実際に転職するとなると自分のことで精一杯で志望動機なんてそれらしいことを何となく言えればいい。と軽視していた時期もありました。
今、私は会社でエンジニア採用の現場担当者として面接をしていますので、
志望動機の大切さを少し理解できるようになりました。(機密保持のため会社名は言えませんが・・)
この記事では、志望動機の「考え方、例」について解説していきますが、
例を読む前に考え方を理解すると良いでしょう。
それでは行きましょう!
目次
会社が求めている人材

基本的に会社としては、
言われたことしかできない人は避けたい
です。
言われたことしかできないと、言う人(指示する人)が必要になり、その分の人件費が余計にかかってしまいます。
どの会社も利益がほしいので、売上を上げて人件費などのコストは下げたいと思っています。そのため、言われたことしかできない人は避けたいのです。
また、正社員だと簡単に辞めさせることはできないため、採用の段階でできるかぎり有能な人材を見極めようとしています。(本当に有能な人は有名企業に転職したり、起業・フリーランスになるので「できるかぎり」です。)
ですので、未経験だとしても「やる気、行動力」を伝える必要があります。
未経験からプログラマーになるための志望動機(考え方)

志望動機を言い換えると「あなたが会社を選んだ理由」です。
会社としては、会社の理解度とやる気が見たいです。
志望動機を書く前に次のことについて、自分の考えを整理しておく必要があります。
- 自分のやりたいことは何か?
- 前職の経験は役に立つか?
- なぜその会社を選ぶのか?【共感すること】
- 入社後にどんな活躍をしたいのか?【できそうなこと】
これらの考えが整理できていないと、志望動機は書きずらいと思います。
自分のやりたいことは何か?
自分の「やりたいこと」を明確にしておきましょう。
「未経験でもプログラマーになりたい!」という気持ちで転職活動しているなら、この「やりたいこと」はブレないようにすること。
未経験者はポートフォリオを作ることをおすすめします。
ポートフォリオを作ることで、プログラミングが自分に向いているか分かりますし、向いているなら自信がついて「やりたいこと」がブレなくなります。
ポートフォリオを作る目的について、次の記事で詳しく解説しています。
「未経験でエンジニア転職するためにポートフォリオを作ろう」
前職の経験は役に立つか?
前職の経験はあなたの資産です。
これを活かさない手はないです。何か前職の経験でアピールできる材料がないか探しましょう。
例えば前職が営業マンをしていたとします。
営業ってITエンジニアとは関係なさそうだけど、役に立つことはあるの?と思いますが、この経験は活かせます。
まぁ正直に、異業種からの転職だと「営業マン向いていないから転職するんだよ!」と思ってしますが、ここはなんとか知恵を絞って見つけてください。
営業はモノを売ることに特化した職業です。
商品を魅力的にみせる営業スキルやビジネスマナーなど、何かしら身に付いていると思います。
なぜその会社を選ぶのか?【共感すること】
「他にいくつも会社あるのに何でウチの会社に来るの?」ということです。
まずは、その会社に共感しましょう。
会社に共感できなけれは、その会社を選ぶ理由を作るのはかなり難しいです。
企業理念を確認する
その会社が何を企業理念(ビジョン)としているかを確認しましょう。
会社ホームページの「代表からの挨拶」「企業理念」を見て、会社側の想いを理解しましょう。
社長が「私はこれがやりたいんだ!」ということが書いてあります。
この社長の想いを、あなたは社員として手助けする形になります。
もし納得いかないのであれば応募はやめましょう。
挨拶の内容をみて「うん、そうだね!」と思える会社を選びが大切です。
会社の商品を確認する
会社が何の商品を売っているのか確認しましょう。
こちらも企業理念と同じくホームページを見ます。
会社のホームページ以外にも、
「PR TIMES」などにプレスリリースを出している可能性があります。こういったサイトで会社名を検索してみると商品の記事が埋もれていかもしれません。
商品が見つかったらメモしておきましょう。
企業理念と、会社の商品に魅力を感じて、自分のやりたいこととマッチすれば、これが会社を選ぶ理由となります。
入社後にどんな活躍をしたいのか【できそうなこと】
未経験の人は、今後どんな活躍できるかなんて想像つかないと思います。
それでも答える必要があります。能動的に動いてほしいから。
会社側は、あなたが未経験だとしても手取り足取り教える余裕はないので、自分で考えて行動してほしいと思っています。
やりたいこと、前職の経験、会社を選んだ理由を踏まえて、自分が考える将来像をぶつけてみましょう。
先のことなんて誰もわからないので、極端で言い方悪いですけど将来像なんて「ウソ」でいいんです。
自信を持って自分の論理に基づいて将来像をぶつけましょう。
そのくらい自分で考えて行動できる人材を会社はほしいです。
志望動機の作り方(例)

ここまでの考え方を頭に入れた上で志望動機の例文を作ってみます。
作り方の説明なので、決して立派な例文ではないですが。
今回は、次の例に対して志望動機を作っていきます。
営業マンがIT未経験で転職するため、健康食品をECサイトで販売している企業にプログラマーとして応募する。
まずは箇条書きする
まずは「考え方」に対して思いつくまま箇条書きしていきます。
自分のやりたいことは何か?
- Webプログラマーになりたいので独学で勉強している。
前職の経験は役に立つか?
- 営業をしていた。商品を魅力的にみせる営業スキルを活かせると思う。
- ビジネスマナー研修を受けたことがある。
なぜその会社を選ぶのか?
- 効果の高い健康食品を手ごろな価格でお客様に届け、お客様の「人生100年時代」をサポートしたいということに共感した。
入社後にどんな活躍をしたいのか?
- 前職の営業スキルで、ECサイトの見せ方を変えるなど商品をより魅力的にすることでお客様の購買意欲を高めることができる。
(自分ならできるはずだ!)
箇条書きを元に例文を作成
先ほどの箇条書きからピックアップして、上手く並び変えて志望動機を作成していきます。
↓ 箇条書きを元に作成した例文です。
私が御社を志望する理由は、2つあります。
1つ目は、御社の企業理念に魅力を感じたこと、2つ目は、営業でつちかってきた経験を活かせると思ったからです。
効果の高い健康食品を手ごろな価格でお客様に届け、お客様の「人生100年時代」をサポートしたいということに大変共感しました。
私は営業で異業種からの転職ですが、Webプログラマーになりたいと強く思い、独学でプログラミングを勉強しました。
入社後も前職の営業スキルを活かし、ECサイトの見せ方を変えるなど商品をより魅力的することでお客様の購買意欲を高めることができると思い、御社を志望いたしました。
こんなところでしょうか。
まとめ

いかがだったでしょうか。
未経験からプログラマーになるための志望動機の作り方について解説しました。
会社が求めている人材は「言われたことしかできない人は避けたい」ので、
やる気をアピールして行動力ある人に見られましょう。
志望動機の考え方は、まず「自分のやりたいこと、前職の経験」について自分と向き合い、その後で会社を選ぶ理由と入社後のイメージを考えると良いです。
志望動機の考え方がまとまったら、箇条書きにして言葉を前後したりして並び替えて文を作りましょう。
ITエンジニアなのでスラスラ志望動機を話せなくても相手に伝われば良いと思います。職務経歴書に話す内容をそのまま文字に載せておくのも手ですね。
採用側も人間です。
これからあなたと何年も一緒にやっていくことを考え、人間的に合いそうかどうかも見ています。
しっかりと自分で考えた志望動機を相手に伝えれば未経験でも上手くやれるはずです。
それでは!