Javaで変数の使い方について解説します。
変数宣言や、変数の確認方法、型変換など一通りの使い方について触れていきたいと思います。
目次
Javaで変数を使ってみる
早速ですが、Javaの変数を使ってみましょう。
変数名は、先頭に「型名」をつけて変数宣言します。
「型名」にはString、Integer、Boolean、Listなどがあります。
左側に型名と変数名を、右側に値を書きます。
変数に値を入れることを「代入」といいます。
試しに msg に文字列「こんにちは」、num に数値「100」を代入してみましょう。
String msg = "こんにちは"; Integer num = 100; System.out.println(msg); System.out.println(num);
「System.out.println」を使って値を確認します。
これを実行してみると、次のようなイメージとなります。
「こんにちは」と「100」がコンソールに表示されました。

このように、文字列はString型、数値はInteger型の変数に格納して使う必要があります。
変数と型
簡単に「変数と型」について触れたいと思います。
基本的なイメージだけ理解しておきましょう。
変数
変数とは、パソコンのメモリに一時的に名前をつけて使用するものです。
変数はデータの入れ物を表す「箱」のイメージです。
変数名は「箱の名前」といったところでしょうか。
型
型とは変数の中に入れるデータの種類です。
「文字列(String)、数値(Integer)、論理値(Boolean)、配列(List)」などがあります。
変数、型のイメージ
「Javaで変数を使ってみる」でやった内容をイメージに表すと次のようなイメージでしょうか。

このようなイメージを持ってもらえれば良いと思います。
変数名の規約
変数名で使える文字
変数名として使えるのは次の文字です。
- 小文字の英字(a-z)
- 大文字の英字(A-Z)
- 数字(0-9)※変数の先頭に数字を使うことはできません
- アンダースコア(_)
※変数名に日本語は使えますが、この記事では触れません。
大文字小文字について
大文字小文字は区別できますので「numWeek」みたいな書き方はOKです。
なので「numWeek、numweek」の2つ変数があると、別の変数として認識されますので気をつけましょう。
型の変換
Javaは型あり言語ですので、数値の文字列と数値を暗黙的に計算することはできません。
次のように構文エラーとなります。

数値文字列と数値の計算するには、どちらかを型変換させる必要があります。
「文字列→数値、数値→文字列」で、それぞれの型変換の例を挙げてみます。
「文字列→数値」に変換
「文字列→数値」に変換するにはInteger.valueOfを使用します。
String strNum = "50"; // Integer.valueOfで「文字列→数値」に変換 Integer num = 100 + Integer.valueOf(strNum); System.out.println(num);
実行結果:

文字列「50」がInteger型に変換されて、「100」を足し算することで「150」の結果が出力できました。
「数値→文字列」に変換
「数値→文字列」に変換するにはString.valueOfを使用します。
Integer num = 100; // String.valueOfで「数値→文字列」に変換 String strNum = "50" + String.valueOf(num); System.out.println(strNum);
実行結果:

数値「100」がString型に変換されて、「50」と文字列結合となり「50100」の結果が出力できました。
まとめ
Javaの変数について解説しました。
- Javaで変数を使ってみる(型名をつけて変数宣言)
- 変数と型(箱のイメージ)
- 変数名の規約
- 型の変換(文字列 ⇔ 数値の変換)
初心者に向けてですが、今回は変数は「箱」であることだけ理解できていれば良いと思います。
どんどんJavaソースコードを書いていってトライしてみてください。