Logic Pro XのDrummerでドラムを自動化する

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こんにちは、NAGAです。

今回は、Logic Pro XのDrummerについて紹介しようと思います。
Drummerを使うとドラムパートを自動で作成できます。

ギタリスト、ベーシストにとって、ドラムパートの自動化はとても助かります。
バンドや身近にドラマーがいなくてドラムは何を打ち込んで良いのか分からないという方は、非常に有効なツールなのではないでしようか?

Drummerを使うことで、次のように簡単にドラム演奏を組み込むことが出来ます。

元のギターフレーズ

今回、次のギターフレーズに対してDrummerを使ってみました。

できあがり後のフレーズ

次から説明するDrummerを使用して、できたがった音源がこちらになります。

こちらの手順は、この記事の中で解説しています。

それでは、行きましょう。

Drummerのメリット

ドラム初心者でも本物に近いリズムができる

これが一番のメリットではないでしょうか?
ドラムの叩き方を知らなくても、本物に近い打ち込みができます。

ギターやベースがメイン楽器の人にとって、ドラムのパターンが思い通りにアイデアが出てきません。
また、MIDIで1から入力しようとするとリズムがメチャクチャになったり、安っぽいドラムトラックになってしまいます。

せっかくいい作曲ができても、ドラムのアレンジがショボくなってはもったいないですね。

設定が簡単

好きなドラマーを選んで黄色い○を動かすだけで、複雑さと強弱を設定できますので、
自分の感覚だけでドラムパターンを作ることができます。

Drummerのデメリット

思った通りのドラミングをしてくれない

ドラムがメイン楽器の人など、最初からドラムイメージが湧いている人にとっては、逆にドラムパターンを探すのが面倒になると思います。

MIDIキーボードや、ドラムパッドなどでリアルタイム入力した方が早いでしょう。

私もパンク系の曲や、疾走感がある曲を作るときは、Drummerだとなかなか思ったパターンが出てこないので、MIDIキーボードでバスドラとスネアだけ人差し指、中指で入力しています。

その後で、DrummerのバスドラとスネアをOFFしてシンバルとハイハットのみをDrummerで自動生成しています。

以前の設定に戻すのが大変

一度イイなと思って決めたが、数日経ってちょっと変更してみようかと●をいじったりするのですが、前の状態をどこかに保存しておかないと元に戻すまで時間がかかってしまいます。

●を元に戻したつもりでも、なかなか前の状態に戻せません。(というより、前の良かった状態を忘れてしまう。)

少し変更してみようかと思ったら、Logicプロジェクトを別ファイルで保存するかトラックを複製してから変更してから変更すると良いでしょう。

音を解析してパターンを作成くれる

自分の弾いたギターやベースの音を解析して、ドラムパターンを生成することができます。

この機能を使えばドラムに囚われたぎこちのない曲ではなく、慣れた楽器で自分らしいオリジナリティのある曲をつくることができるでしょう。

Drummerに任せっきりで良いと思います。
自分の世界を表現することだけに注力しましょう。

Drummerの使い方

ギタートラックを作成

Logic Pro Xを開いて、次のように「ギターフレーズ」のトラックを作成して演奏を録音しておきます。

Drummerトラックの作成

トラックの空白部分を右クリックして「新規Drummerトラック」を選択します。

次の様にDrummerトラックが作成されます。

ギターフレーズとDrummerをシンクロさせる

画面右下にある「キックとスネア」の「従う」にチェックを入れて「ギターフレーズ」トラックを選択します。

こうすることで、ギターにDrummerのキックとスネアを合わせてくれる様になります。

Drummerの設定

Drummerとビートプリセットの設定

左上の「ライブラリ」をクリックして自分の好きなDrummerを選択します。
今回は、JesseのMercury Risingが私のイメージと合っていたので選択しました。

●の設定

もう少しドラムの音数を減らしたかったので、●の位置を「単純」側へ移動しました。

おかず部分の作成方法

ドラムを「単純」に移動させたので、おかず部分も「単純」になってしまいました。
おかず部分だけは複雑にしたいと思います。

まず、ハサミツールでおかず部分のリージョンを切って削除します。

後ろの空白部分を右クリックして「Drummerリージョンを作成」を選択します。

すると、おかず部分リージョンが作成されます。

このおかず部分に対してだけ●を移動したり、フィルの量を増やしたりして、上手く曲に合うように設定します。

MIDIファイルに変換

MIDIトラックを作成

まず、トラックの空白部分を右クリックして「新規ソフトウェア音源トラック」をクリックしてMIDIトラックを作成します。

ライブラリの設定

ライブラリボタンをクリックして、今回選んだDrummerと同じドラム音源の「Drum Kit > Smash」を選択します。

MIDI変換

Drummerトラックのリージョンを選択してコピーしてMIDIトラックに貼り付けてMIDI変換します。

MIDIを微調整する

最後にちょっと修正したい部分をMIDIエディタで変更します。

まとめ

いかがだったでしょうか?
Logic Pro XのDrummerは、ギター、ベースをメイン楽器としている人にとっては、うってつけの機能です。
慣れた楽器に合わせてドラムを叩いてくれるので、自分らしい曲に仕上がるのではないでしょうか?

指ドラムとかで、リズムが描ける人は、MIDIキーボードで打ち込んでしまった方が楽かもしれないので、アイデアに詰まった時とか使用してみると良いでしょう。

それでは、以上です。